女性による女性のための相談会

7月1日、2日の真夏日の中、文京区民センターにて、年末年始に続く「女性相談会」が開催された。今までは、東京都後援であったが、初めて文京区の後援として実現した。地域行政の取組みとなったことは、本来「公助」としてやるべき支援として少し前進したことを意味する。現に、10月には横浜市の後援する「女性相談会」が決まり、神奈川中心に動いている。それほど女性たちを取り巻く状況は、悪化の一途を辿っている。

今回は、屋内ということもあり、冷房完備、警備やマスコミ対応もしやすく、まずは相談者にとってゆったり居心地のよい環境を作り、じっくり話を聴く体制を心掛けた。コロナ禍で飲み物しか提供できなかったが、花を飾ったテーブルで時間をかけて話を聴き、必要に応じて看護師や弁護士、DV被害対応の専門家につなげる。会場には、ボランティアで参加してくれたマッサージやヨガの専門家も待機し、大変喜ばれた。

2日間通して、96件の相談があり、「生活費が少なく、猛暑でも冷房を全く使用していない、食事を減らしている」という生活実態も多いが、離婚、DV被害、介護、労働問題、子供等、非常に多岐に亘る相談であった。障害を抱えている方も多く、年金や就労、生活面についての具体的な悩みが寄せられた。

今回20代から80代までの世代で、40代50代が半数以上であったが、本当に女性の相談は様々でありかつ複数の問題を抱えていて、社会における構造的差別の中、自立できる生活を阻害され、かつジェンダー指数116位という実態に苦しんでいる事を毎回実感する。「公助」を求めつつも、やはり「共助」を止めるわけにはいかない。年末年始には、またご協力お願いします。 (Y.Y)                        ——————————————————————–

『女性相談会にスタッフ参加して』

今回も「キッズコーナー」の保育士として参加しました。 直接、私は相談に対応していませんが、子連れの女性がゆっくり相談できるよう、お子さんを預かる事で側面から支援をしているのです。

お子さんを抱えて生活に困窮している女性は数多くいます。 マタハラで仕事をクビになった方、保育園にお子さんが入れず働けない方、ミルク代も野菜の価格も高騰しているため、子どもに充分食べさせてやれないと嘆く声も、複数伺いました。

相談会会場では、生理用品や米や野菜の配布をしていましたが、キッズコーナーではオムツやお菓子をおみやげにしていました。

今回の保育室として割り当てられた部屋は、相談会会場とは離れた同じフロアの和室で、室内に洗面所もあり、理想的な場所でした。

お迎えに来たお母様方の笑顔を見ると、本当に参加してよかったと思いました。またぜひ参加させていただきたいです。 (M.I)