「ワタシのミライ」イベント&パレード

  9月18日(日)代々木公園で開催

メインステージ

(下町ユニオンニュース 2023年10月号より)

「再エネ100%! No Nukes(脱原発)! No Fossils(脱化石燃料)!」を合言葉に気候危機に対して声をあげるイベント&パレードが堂々開催。
快晴で九月下旬だというのに朝から三〇℃をこえる強烈な日差し。そんな過酷なコンディションでも延べ8千人もの人が参加。
メインステージでは、気候危機を考えるさまざまなライブ討論が展開。私は「脱原発・気候変動運動のこれから」を聴講しました。鎌田慧さんと小出裕章さんらの議論に目頭が熱くなりました。以下がその要旨です。
『原子力依存で軍備強化の為政である岸田政権をなんとかしなければいけません。東日本大震災から一二年半が経過しました。現政権は福島の事故をなかったことにしようとしています。いまだに福島の人たちの苦難は続いています。一六万人もの人が家、地域、仕事を奪われ、いまも帰れない人が何万人といます。放射能汚染の地域で暮らしている人も大勢います。
そして福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出。漁民の理解が得られなければ放出しないという約束も破られました。トリチウムが基準値の一〇倍もの汚染水にもかかわらず、マスコミ自身が「処理水」という表現を使って、現政権に忖度しているのです。いまのマスコミには岸田政権の暴走を正す、自浄作用もなくなっています。
IAEAは原子力推進の機関ですから日本の決定に反対するはずがありません。G7の報告書を翻訳するときにはわざと誤訳をして「海洋放出しか手段がない」と示していました。国際的な合意など得られていないのです。
原発を作るときには「安全だ」と嘘をついて、過疎地に建設し、事故が起こると「想定外なので責任がない」という。日本は、ほんとうにひどい国になってしまった』

大勢の参加者

二〇代、三〇代の参加者も大勢いました。セカンドステージでは気候危機の問題について、若者たちが熱いメッセージを送っていました。いまや温暖化ではなく、「地球沸騰化」といわれています。彼らにとって気候危機は絵空事ではない将来の現実なのです。
パレードも壮観! 若者のパレードは、原宿から表参道→外苑前までの長い距離。気候危機と脱原発を訴える彼らの行列に「ワタシのミライ」への希望の光が見えました。
(江東・まにわ)

下町ユニオンの仲間たち