女性による女性のための相談会

文京区民センターの会場入り口に掲示されていた「女性による女性のための相談会」の横断幕。

 1月21日、文京区民センターで一日のみの取組であったが、6回目の相談会を開催。下町ユニオンからは、Ⅰさん、Uさん、NさんとY本が参加し、各持ち場で現在さらなる困窮と暴力に苦しむ女性たちを支援した。

 今回は、85件の相談が寄せられ、文京区、豊島区などの都営住宅へのポスティングの成果もあり、初めての来訪者が多数を占めた。やはり、30代~50代の働き世代が中心。

 日ごとに上がる物価高は女性たちを直撃している。80個用意したおにぎりやパンが2時間足らずでなくなり、追加したコンビニのおにぎりやどら焼きを頬張りながら、「高くてコンビニでは一切買い物できない。甘いものは何か月も口にしていない。」と大事そうに持ち帰る姿も多く、子供に食べさせたい、ちゃんとした食事が取れていないと嘆く方も。

 相談では、家族によるDV被害や職場でのパワハラによる精神的不調を訴える人や、家族へのケア負担に疲労を深めている人が多い。女性は、自分ことだけではなく、家族へのケアや暴力によって苦しみ、精神疾患を抱えていても相談できる窓口が少なく、役所に行っても「あなたより不幸な人はたくさんいる。」とシャットアウトされてしまう。

 子供たちも7人保育室で預かり、会場ではマッサージや座ってできるヨガ教室も開かれ、ゆったりとしたカフェでお茶を飲みながら、「こんなに楽しい気持ちになれたのは、久しぶり」とにこやかにお米や野菜、花を抱えて帰っていく姿にホッとする。

 しかし、ギリギリの収入しかなく、少ない年金や夫による経済DV、仕事が見つからないなどの中で毎日の生活苦と将来への不安をほとんどの女性が抱えているのが現実だ。
 孤立しており、ただ人と話がしたかったからと、自分の人生を2時間語って帰られた70代の方もいた。
いつまで民間のボランティアに、精神的物質的支援を任せるのか。

 行政による相談窓口や具体的なケア体制を追い詰められている女性たちに届くように動いてほしい、防衛費より安心できる生活を・・と今回怒りとともに強く感じる一日だった。    (Y本)