女性のためのなんでも相談会

たくさんの新鮮な野菜や生活雑貨や生理用品が、無償で提供されていました。

 3月に続いて、7月10・11日にパズル浅草橋というカフェにおいて、「女性のためのなんでも相談会」が開催された。第二東京弁護士会主催で、「女性による女性のための相談会実行委員会」との共催。今回は、Yが宣伝とカフェ、Iさんが保育士としてキッズコーナーの担当、江東区議の中村まさこさんには公共施設への事前のチラシ置きや2日目の相談に参加していただき大変助かった。

 場所がほぼ地元ということもあり、7月3日から始まったポスティングや夜回りには、下町ユニオンからUさん、Aさん、Sさんが参加。毎晩ほぼ雨の中、自分が弁護士とともに夜回りして一番衝撃だったのは、シェアハウスの多さと実態であった。

 岩本町、秋葉原、錦糸町、御徒町と連日歩いたところにひっそりとある建物は、ダイヤル式で外部から開けられないが、郵便ポストも個人別になく、全くないところも存在し郵便物や宅急便も届かない。しかもワンフロアーに10世帯ほどが押し込まれており、窓も締め切り。保証人や保証金がいらないからと増大しているようだが、滞納すると翌月放り出されるという。新宿、大久保等の24時間保育園は、たぶん女性たちの苦労を見聞きしているのか、気持ちよくチラシを受け取ってくれる。弁護士とともに歩き回ったこの一週間の活動が大きなスタートとなった。

 2日間を通して、123件の相談があり、3月に来ていた方や2日間通った方もいた。当日は、沢山のお米、野菜、生理用品、お花が準備され、これで久しぶりに手料理が作れる、お花を飾ってみたかったと嬉しそうに帰宅していった。

 相談内容は、仕事を切られた、夫のDV被害にあっているが離婚できない、養育費の相談、会社の出向条件がおかしい、何の補償ももらえない、生活費が底をついたなど一人が複数の問題を抱えており、女性ならではの広範囲の苦しい状況が伝わってきた。

 それでも、「話をきいてくれただけでも落ち着いた」「こんな風に迎えてくれる場所がほしかった」との感想が聞けた。

 不動産屋の女性の相談コーナーも作り、お子さん連れの方もキッズコーナーがあるからゆっくり相談できた、と笑顔を見せていた。

 本来、税金を本当に困窮しているこうした女性たちに廻すべきだが、オリンピックの巨額のお金をつぎ込むばかりの政権下で、共助を強めていくしかない現状であると実感した。

(Y)