コロナの影響ひとこと
下町ユニオンニュース 2020年6月号より
●新型コロナウイルスの脅威は世界に広がり、気が付けば半年近く過ぎた。政府の出す政策は遅く、しかもマヌケで我々市民は我慢だけを強いられてきたように感じる。
自粛という名目で半強制的に屋外活動を制限され、ステイホームが美徳とされた。
しかし、少し考えてみると疑問ばかり湧いてくる。
もともと、求められたのは“三密”を避けた生活様式ではなかったのか?
この間、マスコミは公園を散歩する人たちや、海でサーフィンを楽しむ若者、車で移動する人たちを取り上げて“気の緩み”と称してバッシングをしていた。
彼らに言わせると、電車やバスは生活に必要だが、散歩やサーフィンは不要不急の遊びだから制限されて当然だということか?果たしてどちらが感染のリスクが高いのか?
多くの市民は気を緩めたのではないと思う。感染しないために、させないために工夫と努力をしているはずだ。
未知の脅威に対する恐れは他人に対する猜疑心に代わり、やがて憎悪に代わり、差別を生む。
私たちは戦前、戦中で起こった出来事を現在に置き換えて考える必要があるのではないか?
歴史に学び、それを教訓にし、息苦しい時代を作らないように気を付けなければならない。 (T)
●私の住むURの賃貸の団地の掲示板に、家賃補助がもらえる「住居確保給付金」の小さなチラシを吊るしておきました。自治会への要望で一番多いのが家賃の問題だからです。4月23日から吊るしたら、わずか一日で60枚がなくなりました。その後も補充し、2週間で200枚以上のチラシが、どなたかの手に渡りました。部屋数が約800室なので、全世帯の約4分の1に相当する数です。チラシを持ち帰った方のすべてが給付金に該当する方ではないかもしれません。でも、今まででは考えられなかったほどの数の方たちの生活へ大きな打撃が起きていること、そして家賃補助への関心の高さを、このチラシのなくなり方の早さを通じて感じています。今後も必要な方に情報が届くようにしていきたいと思います。 (M)
●システムエンジニアの25歳の息子がいます。
コンピュータ関係なら、てっきり在宅ワークかと思ったら、セキュリティの問題で在宅での仕事は厳禁なのだそうです。コロナ対策の仕事が増え、終電まで残業が続き、親としてはとても心配です。
就職活動中の大学四年の娘は、コロナのせいで企業の合同説明会が軒並み中止になった事を嘆いています。また景気の悪化で無事に内定が出るのかと、とても悩んでいます。
政府には一刻も早く、有効なコロナ対策をしてもらいたいです。 (I )