関東大震災101年 中国人受難者追悼式

 下町ユニオンニュース 2024年10月号より

 9月1日、江東区総合区民センターで、関東大震災時の中国人虐殺を考える集いと追悼式が開かれました。
 当時、江東区で多くの中国の人たちが虐殺されました。ユニオンの間庭尚之区議からは「虐殺の現場を通るたびに胸がしめつけられる思い。歴史に向き合えないと現在の問題にも向き合えない」と挨拶がありました。
 日本政府から謝罪も賠償も未だ行われていない実状について福島みずほ議員は「日本政府自身による官製ヘイトクライムである」と発言されました。
 来日した遺族の方からは「被害者と遺族に謝罪してほしい。どれほど悲惨なことだったか、日本政府に考えてほしい」と痛切な訴えが、林伯耀さんからは「日本は世界第三位の軍事力を持つ。今の日本の「反中国」の声は、一九三七年の『暴支膺懲(ぼうしようちょう)』を思わせる」と現在の日本社会の「いやな雰囲気」について歴史から問いかける発言がありました。
 韓国で真相究明法を推進中のソ・スンさんは「私たちはいま『記憶戦争』をしているのです」と印象に残る言葉で訴えられました。どれも胸に刺さる訴えでした。人の命を奪った歴史を繰り返さないことが、求められていると思います。(M)