新たなスタートに立って
(下町ユニオンニュース 2023年9月号より)
運営委員長 山本裕子
7月30日、第26回下町ユニオン定期大会が無事に終了しました。今年も例年通り、猛暑最中の大会でしたが、4年ぶりにいらしていただいた来賓の皆様、ありがとうございます。組合員の皆さん、会場準備や役割等お疲れ様でした。コロナ禍で出来なかった交流会も実現でき、久しぶりの顔合わせで賑やかに過ごせたことと思います。
さて、今回は、統一大会という記念すべき節目として、多くの来賓の方からお祝いの言葉をいただきました。大会の最初は「東京東部地域ユニオン協議会」としてスタートし、規約改正承認後に、正式名称「下町ユニオン」としての方針・予算等が承認され、最後に大会宣言が全体で確認されました。
いままでの25年の歩みは、今回のニュースでも触れられていますが、「もっと知りたい」、という組合員の方は事務所にある1998年からのニュースにて振り返ることが出来るのでご覧ください。その下町ユニオンの機関紙の編集も担当者が代わり紙面も徐々にリニューアルがされていきます。旗も腕章も新しくなります。
さて、ユニオンとしての活動はどうリニューアルされていくのか?これは今後の一番大事なことだと思っています。今までのように、地域の運動や地区労との連携を大事に担いながら、新年度の6つの重要課題を実現していくこと。一番目に掲げている「統一した力で、労働相談活動を強め、地域でユニオンの仲間を増やそう!」をやはり中心の目標として組合員みんなで担って行きたいと思います。
その時大事なことは、一人ひとりが孤立している中で、ユニオンが「居場所」となり、結果として職場環境も働きやすい場にしていくこと、たとえひとりでも孤立させないことです。ハラスメントをしている加害者はそのままで、被害者が退職に追い込まれる状況をなんとしても労働組合の力で変えていかなくてはなりません。もう一つは、組合内で「点と点を線で繋ぐ」こと。例えば、一人の争議に皆が駆けつけるのはもちろんのこと、労働相談や団交も複数人で取り組む、職場の現状を争議中でなくても共有する場をいろいろな工夫で実現するなどです。大会方針に載っていますが、女性相談会の経験から、女性だけでつながる重要性や広がりを大事にしたいので「女性交流会」を準備します。ぜひ女性組合員の方は参加お願いします。
最後に、地域の運動と連携と同時に、全国コミュニティ・ユニオンネットワークとの繋がりを強めること。こうしたことを通して、下町ユニオンの力をより強くしていくことです。
このためには、今まで以上に、いろいろな声を活かした組合活動に取り組み、新しくスタートする下町ユニオンを皆の力を合わせて大きくしていきましょう。