最低賃金の大幅引き上げを実現しよう

最賃今すぐ全国どこでも時給１０００円以上に！　生活できる賃金を！　

時給１５００円をめざそう！ 　　

　今年の最低賃金改定額を厚労省が発表しました。全国加重平均額９３０円、引上げ額は２８円でした。最高額は東京１０４１円、最低額８２０円は高知、沖縄の２県。その差は２２１円昨年と変わらず。１０００円超えが東京と神奈川だけ、８府県が９００円台、その他は８００円台、やっと７００円台がなくなりました。　　
昨年は新型コロナの経済への影響で中央最低賃金審議会は目安を示さなかった結果、引上げ額はわずか１円でした。今年は政府の「骨太方針」でコロナ前の３％の引上げ水準と都道府県ごとの格差縮小を示したことを受けて、中央最低賃金審議会はＡ～Ｄ全てのランクで２８円の目安を示し、それを受けた地方の審議会では２８～３２円という引き上げの結果となりました。しかし、昨年はほぼ据え置き状態でしたので今年３．１％の最高の引上げといっても２年で考えれば小さなものです。２０１０年、民主党政権の時の雇用戦略対話の合意では２０２０年までに全国平均１０００円という目標でした。政府は３％ずつ毎年上げて平均１０００円を早期に実現すると言ってきましたがこれではいつになるかわかりません。コロナ禍で貧困と格差の問題が大きくなっています。働く者の雇用と生活を守るための大胆な雇用労働政策が求められています。最低賃金の引上げはその主要な柱です。
　時給１５００円で週４０時間のフルタイムで働き月約２５万円、社会保険、税金を控除すると手取りは約２１万です。憲法２５条の「健康で文化的な最低限度の生活」をするには必要なレベルです。他の先進国並の時給１０００円は今すぐに、そして生活できる賃金レベル、時給１５００円を目指し、私たちの声を大きなものにして最賃大幅アップに向けて行動しましょう！

最賃今すぐ全国どこでも時給千円以上に！ そして時給１５００円をめざそう！
ユニオン 全国１０月統一行動

下町ユニオンは例年と同じく『下町キャラバン』を行います。
１０月１７日（日）ＪＲ錦糸町駅北口

地域最低賃金の改定

１０月から地域別最低賃金額が改定されます。関東は以下のとおりです。
東京都　　１０１３円　　⇒　　１０４１円
千葉県　　 ９２５円　 ⇒ 　　９５３円
埼玉県　　　９２８円　 ⇒ 　　９５６円
神奈川県　１０１２円　 　⇒ 　１０４０円
茨城県　　　８５１円 　 ⇒ 　　８７９円
栃木県　　　８５４円　 ⇒ 　　８８２円
群馬県　　　８３７円　 ⇒ 　　８６５円
発効日は１０月１日。（群馬県は１０月２日）

地域最賃は、各都道府県内の事業所で働くすべての労働者、正社員・パート・アルバイトなど雇用形態や性別、国籍、年齢の区別なく適用されます。
違反した使用者は、最低賃金法第４条違反として５０万円以下の罰金が課されます。
派遣労働者は、派遣先の事業場に適用される最賃が適用されます。最低賃金との比較にあたって精皆勤手当、通勤手当、家族手当、時間外・休日・深夜割増手当、臨時に支払われる賃金、賞与などは算入されません