5・15 ファストフード世界同時 アクションに参加しよう!
ファストフード世界同時アクション
渋谷5.15
5月15日(木) 午後1時
渋谷センター街入口集合
今アメリカでマクドナルドやバーガーキングなどファストフードチェーン大手で働く労働者がストライキ闘争を展開しています。労働者が訴えているのは「最低賃金7.25ドルを15ドルに引き上げること」「労働組合の結成を認めること」です。一昨年11月にニューヨークではじまったストは昨年8月に約60都市で、12月には全米100都市で、2000人が参加して同時ストが行われました。
ファストフード労働者の闘いは地域の様々なNPO、労働団体、宗教者が支援をし、中でも全国的に支援し運動を進めているのが、220万人の組合員を組織している大産別労組の国際サービス従業員労働組合(SEIU)です。SEIUは、世界中で働いているファストフード労働者の連帯を作るために国際食品労連(IUF)に働きかけて、5月15日に統一行動が呼掛けられました。そして30ヵ国が参加し世界同時行動が取組まれます。
この行動への参加を呼び掛けるために3月にSEIUの国際アドバイザーのニックさんが来日しました。ニックさんが下町ユニオンに訪問したこともあり直接この運動について聞くことが出来ました。
《ニックさんのお話から》
「20世紀のアメリカを代表する産業はGMに代表される自動車産業で、そこで働く労働者には生活できる賃金、健康保険・年金があり安定した雇用があった。21世紀は、マクドナルドなどに代表されるようなファストフード産業が全米で400万人といわれるが、多くの雇用を作り出している。そこで働く労働者は最低賃金すれすれで暮らしていけない賃金で病気休暇もない年金もない福利厚生もない、雇用はとても不安定である。SEIUの調査ではファストフードで働く労働者は学生だけでなく30代、40代の10年以上働いている人も多くいる。低賃金のために二つ三つの仕事を掛け持ちしたり、フードスタンプ(食料配給制度)を利用せざるを得ない状況にある。
マクドナルドなどファストフードの大企業は最低賃金が安いことを利用して莫大な利益を得ている。このストライキの運動で未組織労働者に「公正な賃金」を知らせること、そして最低賃金を生活できる賃金に引き上げること、彼らの労働組合の結成を目指している。
「時給15ドルとユニオン」のこの組織化キャンペーンはこれまでにないユニークな運動で、全米のファストフードで働く労働者が「低賃金」と「格差」に対して「社会的公正」と「正義」を目的としてストライキをする。組合員でなくしかも少人数でストをすることはめずらしく、メディアが注目し関心を集めることに成功している。またマクドナルドは早出や休日労働などサービス労働を強いて賃金を払っていないので「賃金窃盗」で集団訴訟を行うことでさらに打撃になるだろう。
マックは世界第2位の多国籍企業で日本をはじめ世界各国でアメリカの労働者と同じような状況だろう。今回の国際的キャンペーンはそうした各国の労働者の現実的な利害に直結している行動だ。アメリカの労働者と連帯してほしい。」
東京でも5月15日の世界一斉行動が準備されています。
平日の昼間ですがぜひ参加を!