2026年 年頭挨拶 運営委員長より
下町ユニオンニュース 2026年1月号より

あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えるにあたり、昨年のユニオンの活動や裁判闘争へのご支援、ご協力をいただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
昨年12月、私は深刻な貧困の現実を突きつけられました。スタッフとして参加した12月14日の「女性による女性のための相談会」で、食糧や日用品を求めて107人もの女性が来場されたのです。わずか40円のオムツすら節約しなければ生きていけないシングルマザーもおられました。生活費が足りず一日一食で過ごす人、住所不定のまま職場を転々とする人――飢えや不安は、遠い国の話ではなく、私たちの隣人の現実です。
そのような状況の中で、高市首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が流行語大賞に選ばれるという現象には、強い違和感を覚えます。トップの言葉が社会の空気をつくり、働く人々の生活にどれほど影響を与えるか。日本ではいまだ過労死がなくならず、国際的に見ても長時間労働は依然として深刻で、「ワークライフバランス」は道半ばです。この現実を直視すべきです。
いまの最低賃金では、必死に働いても家賃すら払えない労働者、トリプルワークに追われるシングルマザー、官製ワーキングプアと呼ばれる公的業務従事者も低賃金に苦しんでいます。さらに、「自己責任」という冷酷な言葉や生活保護バッシングが、助けを求める声を封じ込めています。
下町ユニオンには、今もこうした現実に苦しむ仲間からの相談が寄せられています。
新しい年にあたり、私たちが目指すべき方向は明確です。「普通に働けば、普通に暮らせる社会」を実現すること。長時間労働を是正し、過労死をなくし、最低賃金を直ちに1500円以上へ引き上げ、労働者を使い捨てにする企業の横暴を許さず、人権を守り抜くことです。
同時に、『台湾有事』を煽り、大軍拡へ突き進む政府方針には明確に反対します。巨額の軍事費は社会保障の削減や増税を通じて私たちの生活をさらに圧迫し、この大軍拡は憲法九条に反し、戦争への道を開くものです。
税金は戦争の準備ではなく、命と暮らしを守るためにこそ使われるべきです。私たちは、政治家や一部の権力者のために命を削って働いているのではありません。
過労死を許さない。労働者の使い捨てを許さない。戦争への道を許さない。すべての差別を許さない。歴史が示す通り、差別や偏見、排外主義は常に戦争の温床です。特に民族差別は戦争への道を開きます。中国の人や朝鮮学校への攻撃を許さないことは、平和を守る行動そのものです。
女性差別、外国人差別、『部落』差別――あらゆる差別をなくしていきましょう。人々の人権が守られ、安心して生きられる社会を目指して、市民の皆さんと連帯し、共に闘い続けましょう。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


