まち歩き 食べ歩き・押上界隈「生コン工場発祥の地」碑
(下町ユニオンニュース 2023年11月号より)
すみだユニオン事務所のある墨田区押上には、高さ634メートル(高尾山より高いというのがいまだに私にはピンときません。)の東京スカイツリーが空高くそびえています。
夜になれば毎日違うパターンでライトアップもされるスカイツリーと、商業施設・東京ソラマチ(ペンギンとチンアナゴで有名なすみだ水族館も入っています。)周辺施設はスカイツリータウンとして、隅田川を挟んでの浅草と国際的な観光エリアとなっています。
スカイツリー開業から11年。すっかり面影も無く、忘れられてしまった感が強いですが、以前、そこはミキサー車が力強く行き来するセメント工場地帯でした。それを忍ばせる碑が、ソラマチ南側入口から少し右(東)側の壁際にひっそりと置かれています。
「生コンクリート工場 発祥の地」と大きく書かれ、ミキサー車の写真?のレリーフと、設置した企業による碑文がついています。
「昭和24年11月この地に日本で初めて生コンクリート製造会社が操業されました。」と書かれています。
この碑の存在を教えてくれたのは全日本建設運輸連帯労働組合の現在し烈な組合潰しと闘っている関西生コン支部の方でした。
初めて見た当時はまだミキサー車が走り抜ける道路際にありました。
スカイツリー建設の際に今の場所に移設されました。
観光客が溢れ、散歩するようなところではないですが、押上界隈のひとつを紹介しました。
〔追記〕 最近、歩いていたら亀戸1丁目で「ドラム缶発祥の地」との碑を発見しました。
(墨田・O)