最低賃金の大幅引き上げを実現しよう 最賃今すぐ全国どこでも時給1000円以上に!生活できる賃金を! 時給1500円をめざそう!
今年の最低賃金改定額を厚労省が発表しました。全国加重平均額1004円、引上げ額43円、引上げ率4.5%でした。最高額は東京1113円、最低額は岩手893円。その差は220円で前年(219円)から1円拡大。青森、岩手、秋田、徳島、愛媛、高知、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の12県は未だに800円台です。1000円を超えたのは、東京、神奈川、大阪、埼玉、千葉、愛知、京都、兵庫のわずか8都府県のみです。
政府が早々に「全国加重平均で1000円の達成」を示したことにより、中央最低賃金審議会では労使不一致の中で公益委員見解が取りまとめられ、Aランク41円、Bランク40円、Cランク39円の答申がなされ、地方最低賃金審議会で審議が行われました。
結果的には、39円~47円の引上げ、佐賀(+8円)、鳥取・島根(+7円)など24県が目安を超えました。隣県に労働力が流れることの危機感や全国で最低になりたくはないとの意識が働いたものと思われます。
今回の改定について、マスコミ報道などでは「過去最高」「大幅引上げ」などの見出しになっていますが果たしてそのように評価できるのでしょうか。英国では9.50から10.42ポンド(1889円、今年4月) 9.7%上げ、フランスは物価上昇2%超えるとその上昇分が上がり、11.06から11.27、そして今年5月1日から11.52ユーロ(1812円)と続けて上がっています。ドイツは昨年7月に10.45ユーロ6.4%上げ、昨年10月にさらに12ユーロ(1712円)14.8%も上げ、さらに来年1月に12.41ユーロ(1952円)に引上げます。(円換算レート9月22日時点)。日本の引上げ率、水準がいかに低いかがわかります。物価高騰が続き私たちの暮らしは厳しさを増しています。
生活できる賃金、時給1500円を目指し、最賃大幅アップに向けて行動しましょう!
『コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク 最低賃金引き上げ!生活できる賃金を! 10月行動月間』に合わせて下町ユニオンは例年と同じく『下町キャラバン』を行います。
10月15日(日)JR錦糸町駅北口
12時40分 集合
地域最低賃金の改定
10月から地域別最低賃金額が改定されます。関東は以下のとおりです。
東京都 1072円 ⇒ 1113円
千葉県 984円 ⇒ 1026円
埼玉県 987円 ⇒ 1028円
神奈川県 1071円 ⇒ 1112円
茨城県 911円 ⇒ 953円
栃木県 913円 ⇒ 954円
群馬県 895円 ⇒ 935円
発効日は10月1日。(群馬県は10月5日)
地域最賃は、各都道府県内の事業所で働くすべての労働者、正社員・パート・アルバイトなど雇用形態や性別、国籍、年齢の区別なく適用されます。
違反した使用者は、最低賃金法第4条違反として50万円以下の罰金が課されます。
派遣労働者は、派遣先の事業場に適用される最賃が適用されます。最低賃金との比較にあたって精皆勤手当、通勤手当、家族手当、時間外・休日・深夜割増手当、臨時に支払われる賃金、賞与などは算入されません。