HAABビューティークリニック分会結成

(下町ユニオンニュース 2024年8・9月合併号より)

6月初め、銀座線外苑前駅すぐにある美容整形クリニック『HAABビューティークリニック』の南青山本院で働く8名の看護師で分会を結成しました。

 会社は、一般社団法人千昇会。青山の他に原宿、横浜、名古屋、大阪でクリニックを経営。

きっかけは5月下旬に突然、7月から営業時間を変更することで一日のシフトの時間が短くなり、これまで週休3日のシフトから週休2日となり休日が大幅に減らされてしまうということでした。 その他にも「業績が良くないので夏のボーナスは無い」「昇給も無い」ことでした。6月11日に結成通告、要求書と団交申入れをして、18日団体交渉を代表の住む麻布ヒルズの会議室で開催。梶代表理事、課長、労務担当の医師、顧問弁護士、ZOOMで社労士が参加しました。

入社以来2年半以上にわたって週休3日でシフトは組まれてきており、会社も認めてきた労働条件であり、休日を減らすのは一方的な不利益変更で認められない、撤回することを求めました。

顧問弁護士は、月の所定労働時間に変更はない、給料も減額しないのだから不利益変更ではない。月の変形労働時間でシフト組まれていて、週休3日との約束はない。組合とは見解の相違だ。話し合っても平行線だとはじめから不誠実な対応。就業前の時間での団交だったこともあり、一時間ちょっとで終了せざるを得ず、現場が混乱するので7月の営業時間変更は保留するように求めましたが、受け入れずに強行しました。

その後も会社は、組合からの団交申入れ、要求について、回答せず、無視を続け事実上の団交拒否状態となりました。仕方なく労働委員会へあっせん申請をしてもそれも拒否し、8月のシフトについては、労働者の希望を聞いて作成していたものを会社の8時間シフトに従わなければ処分するぞと脅かしながら会社がシフトを作るようにしました。こうした会社の団結破壊行為、団交拒否について、不当労働行為の救済申立を労働委員会へ行いました。

分会員はこのような不当労働行為を跳ね返し、要求実現のために昼休み集会やストライキを準備しています。組合員の皆さん支援のほどよろしくお願いします。