裁判報告「仲間って、いいなぁ。」~証人尋問を終えて~

(下町ユニオンニュース 2024年7月号より)

前号のニュースで傍聴支援を呼びかけた、日本自動車運転士労働組合による不当解雇撤回と暴力・パワハラ損害賠償裁判の証人尋問が、6月21日、東京地方裁判所で開かれました。提訴した組合員Nさんに、証人尋問を終えての報告と感想を書いて頂きました。(編集部)
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6月21日の証人尋問には足元の悪い中、沢山の方が応援に来てくださいました。とても心強く感激しました。ありがとうございました。
2021年11月18日 訴えるなら訴えろと威勢のいい事を自動車運転士労働組合分会長のHから言われ、下町ユニオンに相談に行き、それから2年半経ちました。

尋問は、前分会長から始まり、次にわたしN、その次に現分会長と13時10分から17時までと長時間でした。分会長2名は証拠も示さず 言った言わない、聞いた聞かないなどと相変わらず私には納得のいかない答弁の繰り返しでした。分かった事は、解雇には現実的な理由はなくただ、組合員の財産を自分の自由にする為に私が邪魔だったのかと言うのがわたしの感想です。
以前に相談した連合の相談担当の方も「これだけ労働法が改正されていても裁判所が新しい判例を出すことを怖がって和解になってしまう。この事件は非常に興味深い」と傍聴に来て下さいました。

解雇理由が全く分からず 謝罪、職場復帰を求めるために起こした裁判です。

結果はもう少し先になりそうですが、やれる事はやったという思いです。ここまで色々相談に乗ってもらったり、愚痴に付き合っていただいたり感謝しています。
一人だったら諦めていたでしょう。やっぱり仲間っていいなぁ。

【傍聴席より】
★以前よりNさんが、常識ではありえないハラスメントを受けていたと聞き、仲間としても、女性としても憤懣やるかたない思いをしていました。今回、傍聴支援のために、同じ思いの組合員が女性6名、男性5名、合計11名が駆けつけました。
 裁判官に相手方の嘘を一刻も早く認めてもらい、Nさんや仲間と勝利の祝杯をあげたいです。(I)

★原告代理人の佐々木弁護士の歯切れのいい質問はドラマを見ているようで、またNさんも徹底した発言で傍聴している方も気持ちよく、相手の上司がいかに酷いかが分かり相手のあまりの酷さに傍聴側から笑いが出るほどでした。傍聴して本当に良かったです。(A)