「私と物の付き合いかた」

下町ユニオンニュース 2021年11月号 リレーエッセイ 私の小箱 より

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-4.png
 ↑ 手作りの「トレーニングするための枠組み 」
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-6.png
↑ 手作りの「使える紐」                 
                                            

今私の手元には大量の裏地の使える紙、ボールペン、万年筆のインク、鉛筆、シャープペンと芯がある。これらを死ぬまでに使いきろうと計画したのが10年前。始めに万年筆を使い始めたのだが次々にボールペンが書けなくなってきた。急遽ボールペンを使うことに切り替えた。置いておいても駄目になるだけなのでなるたけ人にあげるようにしてきた。同時にその再生にも取り組んできて一人テクニックを磨いてきた。同じ太さであれば芯の交換は可能である。長過ぎればカットし短い時は不要の芯を用意してあるのでセロテープで巻いて継ぎ足しすればよい。ボールが悪い時にはインクを使い切った芯からチップのみの交換もOK。色違いでも可。

良い物はいつまでも書ける。前の会社でプロッターに使っていた物など20年経ってもさっと書ける。
白紙に手本をみながら漢字を無心に書いているとかえって疲れがとれる。ボールペンとして生まれて、使われず放置されやがてゴミとして処分されるなんて悲しいですね。全部使い切ると充実感がありますね。

古来日本には物にも命が宿ると考えられていました。根底には物を大切にするという教えがあったのです。大量消費の時代を経て、ここへ戻らざるを得ない状況になってきています。私は極貧の人生を歩んできたので物が捨てられません。捨てられないというのは、特にパーツですね。

こたつの足なんて使い道があります。有るものを生かすために何か作ろうということがよくあります。それと私の人生観である「原因を探りその根本的な解決をめざす」。というものです。これには状況に応じて自分で設計するしかありません。それも有るものでなるたけ金をかけずにがらくたの山は宝の山なんです。そのいくつかを紹介させて下さい。

上の写真は、雨の日新聞を入れてくるビニール袋を開封したときの切れ端を使って2本によじったら使える紐になりました。

 次の写真→は、押し入れにある衣装ケースと押し入れの天板を利用して腹筋、背筋のトレーニングするため足をかけられるように木で枠組みを作った。衣装ケースの取っての中に木片を入れて縦の板と結合してあります。

← この写真は、前にある机の高さは95センチあります。それにあわせた椅子に座っていたから坐骨神経痛になったのではないかと心配して普通の椅子を買ってくれた。しかしそれでは机が使えない。二段目の引き出しの高さにあわせて左の盤に木片を貼り付けた。

使用済みのA4の封筒が沢山あったので裂いて帯のようにして貼り付けました。(ビルメンユニオン K林)