最低賃金の大幅引き上げを実現しよう

最賃今すぐ全国どこでも時給1000円以上に! 生活できる賃金を! 

時給1500円をめざそう!

 今年の最低賃金改定額を厚労省が発表しました。全国加重平均額961円、引上げ額は31円でした。最高額は東京1072円、最低額853円は青森、秋田、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄の10県。その差は219円昨年と2円だけ縮小。1000円超えが東京と神奈川に加えて大阪だけ、全国平均を超えるのは8府県のみ、いまだに800円台は28県もあります。  

 新型コロナの経済への影響、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・原材料高、異常気象、急激な円安などで物価高騰が続く中で今年の最低賃金については大幅な引上げが求められる状況でした。

 中央最低賃金審議会は、消費者物価の上昇も勘案して3.3%、ABランク31円、CDランク30円を示し、それを受けた地方の審議会では30~33円という引き上げの結果となりました。22道県の地方審議会では目安を1円から3円上回りました。他県に労働力が流れることの危機感や全国で最低になりたくはないとの意識が働いたものと思われます。

 今回の改定について、マスコミ報道などでは「史上最高の値上げ」「物価高で上げ幅最大」などの見出しになっていますが果たしてそのように評価できるのでしょうか。英国では9.50ポンド(1571円)で6.6%上げ、フランス11.06ユーロ(1578円)2.65%上げ、ドイツは7月に10.45ユーロ6.4%上げ、10月にさらに12ユーロ(1712円)14.8%も上げました。(円換算レート9月7日時点)。

 日本の引上げ率、水準がいかに低いかがわかります。電気代、ガス代、食料品など値上が続く中で賃金は上がらず私たちの暮らしは厳しさを増しています。

 時給1000円は今すぐに、そして生活できる賃金レベル、時給1500円を目指し、私たちの声を大きなものにして最賃大幅アップに向けて行動しましょう!

 『コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク 最低賃金引き上げ!生活できる賃金を! 10月行動月間』に合わせて下町ユニオンは例年と同じく『下町キャラバン』を行います。

 10月23日(日)JR錦糸町駅北口

 12時40分 集合

地域最低賃金の改定

10月から地域別最低賃金額が改定されます。関東は以下のとおりです。

東京都  1041円  ⇒ 1072円

千葉県   953円  ⇒  984円

埼玉県   956円  ⇒  987円

神奈川県  1040円  ⇒ 1071円

茨城県   879円  ⇒  911円

栃木県   882円  ⇒  913円

群馬県   865円  ⇒  895円

 発効日は10月1日。(群馬県は10月8日)

 地域最賃は、各都道府県内の事業所で働くすべての労働者、正社員・パート・アルバイトなど雇用形態や性別、国籍、年齢の区別なく適用されます。

 違反した使用者は、最低賃金法第4条違反として50万円以下の罰金が課されます。 派遣労働者は、派遣先の事業場に適用される最賃が適用されます。最低賃金との比較にあたって精皆勤手当、通勤手当、家族手当、時間外・休日・深夜割増手当、臨時に支払われる賃金、賞与などは算入されません